上京してから

本/映画/文筆  26歳男性 https://twitter.com/krrtats

ダイエット明けに食べる飯

この二ヶ月ぐらい、ずっとダイエットをしてきた。ダイエットの内容としては、基本的に飯を食う量を減らすというシンプルなもの。あとはあんま米を食べないようにしていたけれど、でもポテチとかアイスは食べていたから、米食って余計なものを食わないようにしたほうがむしろ良いかもしれない。むしろ。

 

さてそれで二ヶ月が経過した。

一応ゆるゆると体重は落ちてきていて、目標としていた体重を記録。

リバウンドするといけないから、無闇やたらな暴飲暴食は避けなければならないのだけれど、それでも目標を達成した初日ぐらいは無茶苦茶な飯を食べてもいいだろうと←(デブのもと)、その日の夜中、家系ラーメン屋へと突入した。

 


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(イメージ図)

 

家系ラーメンが昔から好きで、食べ方には並々ならぬこだわりを持っている。まず麺は絶対に固めだし、スープも濃いめ、そして油も多目だ。

 

しかし家系ラーメンを楽しむ為の核は、そこにはない。ライス、ライスだ。ライスをいかに美味しく食べるかが、むしろ家系の全てといってもいい。

にんにく、豆板醤、しょうが、スープ、のり。それぞれをミックスさせて食べるライスは最高に美味しいの一言に尽きる。

 

 

……尽きるのだけれども、なぜだろう。

少したべたら「もういいかな」なんてなっているぼくが居た。

二ヶ月のダイエットで胃が小さくなったのか、それとも、これを美味しいと感じていた以前の自分の舌がイカれていて、正常に戻ったということなのか?

 

わからないけれど、正直最初の一口めぐらいしか、心のそこからの美味しい!という気持ちには達する事が出来なかった。なんならこの満足感は、家で牛丼並のお持ち帰り弁当を食べた時と同じぐらいだ。普通に美味しいというか、まぁまぁというか。両手をあげて「最高!」と叫ぶほどのものではなかった。

 

その感覚に、寂しさを覚える。

これが大人になるということなのかーー。なんて。いや、そんなわけはないけれど。ただ家系ラーメンに対し以前のような満足感を覚えることが出来なかっただけで、どれだけ高尚なお話しにするつもりだと言われてしまうかもしれない。

 

でも、寂しかったのだ。

満腹だからという理由ではなしに、麺を啜る手が止まるぐらいには。

そんな事を夜中のラーメン屋で考えているのは、たぶん都内でもぼくぐらいのものだろうけれど。