フリクリ【オルタナ】 を見た感想
放映時間は二時間ちょい。
全く細かい説明がされる事なく展開されていくストーリーは相変わらずだった。
作風は全く変わってなくて、安心感すら覚える。逆に言うと、安心感を覚えてしまうぐらい、変わることなくフリクリだった。
全くフリクリに関する前提知識の無い友人と観に行ったのだけど、それでも大丈夫な作りになっていた。前作もそうだったけど、たぶん恐ろしく深い設定のほんの一部分だけを抽出しているという事なのだと思う。
しかしわずかにも前フリクリとつながるポイントがあって、それが古参のファンにも嬉しいかな。ぼくは別に古いファンではないけれど。むしろ今年フリクリを知ったという超新参者である。
使われるパロディのネタが当たり前だけど現代的だった。昔のネタをされても今の人にはなかなか響かないんだろう。
別名 ピロウズのPV
フリクリというアニメが持つ特色として、とにかくピロウズの曲がたくさん流れるというのがある。
所せましと、流されるピロウズの曲。
ピロウズとフリクリはもはやセットだし、切っても切れない関係だといえる。
ぼくはあまり音楽を聞く趣味はないけれど、ピロウズだけは聞こうと思える。
とにかく使い方がかっこいい。
制作者、わかってるわーと思う。
今までのフリクリと違うところ
として、あげられるのが、主人公たちが女子高生で、より青春とか、友情とか、そういう色が強まっているというポイントだと思う。
昔のフリクリは良くも悪くもそういうのを全てとっぱらったふところの大きさみたいなものがあった気がしたけれど、だからこそ掴み所が無かったし、その掴み所の無さが、ハル子というキャラクターの魅力に繋がっていたのだと思う。そう、そうだ。書いていて見えてきた。今回のフリクリ【オルタナ】は分かりやすいのだ。分かりやすい。キャラクター一人一人に対して物語が当てられていて、綺麗に一人一人の物語は完結する。あとの話まで引っ張らないのだ。
分かりやすさと分かりにくさ
フリクリ【オルタナ】はフリクリ無印と比べて非常に分かりやすい。ただ分かりやすいぶん、ちょっと大味なような気がする。
それでも面白いことに変わりは無いし、ぼくはフリクリが好きだ。ハルコが好きだ。無印の主人公、ナオ太のように。
とりあえず、プログレに期待!!!!!