上京してから

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【UFC JAPAN】五味隆典 敗北 【ラストマッチ】


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本日埼玉スーパーアリーナで行われた、UFCJAPANにて、PRIDE ライト級王者の五味隆典選手が、UFCラストマッチを行った。(あくまでUFCラストマッチ。引退ではない)

 

 以下東スポより引用

<UFC:日本大会>◇23日◇さいたまスーパーアリーナ

 日本総合格闘技界のレジェンド、五味隆典(39)が、キム・ドンヒョン(韓国)にTKO負けし、UFC最後の試合を勝利で飾ることができなかった。

 五味は、試合開始から相手の出方をうかがうも、右ストレートを浴びダウン。パウンドからパンチの連打を浴びて、レフェリーに試合を止められた。1回1分30秒のTKO負けで、何もできずに終わり、場内は静まりかえった。勝ったキムは「五味選手は高校時代からあこがれの選手、ヒーローでした。彼はストライカーなので、彼のボクシングレンジに入らないよう、距離を取り、自分から攻めることを考えた。チームメートに感謝したい」と喜びいっぱいに話していた。

 

五味はここ5試合程、全て1ラウンド負けだ。その現状から、人は何を汲み取り、読みとくか。

 

劣化?

そりゃあしてるに違いない。

練習不足?

あるかもしれない。

燃え尽き症候群

五味がPRIDEGPで優勝した後、戦績が振るわなくなって、よく言われていた事だ。

 

しかし、ぼくが思う一番の敗戦続きの理由。それはダメージの蓄積だ。

 

明らかに五味は打たれ弱くなった

 

五味隆典とういう選手の特色として、以下のようなものがあった。

 

  1. パンチが重い
  2. ボクシングテクニックがある
  3. レスリングは強いが寝技が苦手
  4. 華がある
  5. 打たれ強いがガードが低い

依然としてパンチは上手いし、一発も重い。

華があるのも変わってないし、寝技は相変わらず苦手なまま。

 

スタンドのオフェンスに全てのパラメータを振り切ったかのような、圧倒的爆発力。しかし、だからだろうか。五味のガードは低いのだ。

 

昔はそれでも、常人ならざる打たれ強さを武器にどんどんと前へ出て、不公平だと相手に言わせんばかりに、正面から叩き潰してきた。

 

しかし、ダメージの蓄積により、その打たれ強さが失われた五味の顔面は、相手にとって都合の良いただの的でしかない。

 

昔のように、一発もらって耐えて殴り返すという芸当も、今は出来ない。そう簡単に一度染み付いたクセ、ガードの低さは直らない。

 

五味隆典は、当たり前だがもう昔の五味隆典ではないのだ。

 

でも、ぼくにとって、本当の意味でヒーローだったし、スターだったから。 

生まれて初めて本気でかっこいいと思った男だったから。

彼の最後がどんなものになろうとも、絶対に見届ける。

 

例えどんなに残酷でも、逸らさず、逃げず、呆れず、落胆することなく。過去の思い出に、逃げることなく。

 

五味隆典を。