サラバ! 今さらながら読んだ感想をば
今さら語るようなレベルの小説ではないけれど、本当に今さら、『サラバ!』を読んだ。
サラバの著者は西加奈子先生という方で、写真を拝見したところ、とても綺麗な方である。格好もおしゃれで、でも自分のスタイルを確立している感じで、「あ、この人はモテるな」と思ったぐらいだ。ていうか好みだ。
あらすじ
累計百万部突破!
僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。
(Amazonよりあらすじ)
サラバ!は、自叙伝という体で物語が構成されていて、圷歩(あくつあゆむ)という名前の少年による一人称で、話が進められていく。
最初は子供なのだけれど、話が終わるころには37歳になっている。立派な中年といっていい年齢だ。そんな風にゆっくりと、一人の男の人生をおっていく物語なのだから、当然長い。大長編といってもいい長さの部類に入るこの本は、それでも読むのに難くない。なんていうか、読みやすいのだ。抜群に。たぶんそれは著者の力量の高さを証明しているということなのだと思う。頭に入ってきやすい文章ってのはやっぱりあって、(逆に頭に入ってきにくい文章というのもこの世には存在する)、西加奈子先生の書く文章、物語は、そういう事に特化しているように思う。
それは本人が大阪出身で、ノリがいい、笑いの分かる人だということも関係しているのかもしれない。読み手の空気や心情を想像して書いているのかもしれない。あくまでぼくの想像だけど、そういう事に対して、敏感な人なのではないかと思った。
これだけの大長編を書くというのに、西加奈子先生はプロットをまったく書かないらしい。それなのに、この整合性。伏線の回収。たまたまそうなっただけと本人はいうのかもしれないけれど、だとすればそっちのほうが凄いと思うのはぼくだけだろうか。
ぶっちゃけぼくは本を読むのが遅いのだけれど、それでも二日ぐらいで読めた。ページをめくるにつれて、世界観やキャラクターに対する理解が深まっていき、よりその先を追いたくなった。
特に好きなのが、主人公の姉、圷貴子なのだけれど、このキャラクター。全てが破綻していて、まともなところがひとつもないーーように見える。それは主人公の目を通して描写それているからであって、本当は誰も彼も、貴子のように生きねばならないのではないかと思う。貴子のように生きねば、本当に自分にとって必要なものは手に入らないんじゃないかと思う。最終的な貴子と歩の存在は、対照的に置かれていて、たぶんそれは、西加奈子先生の哲学のようなものに、近いのではないだろうかと想像した。
サラバ について
サラバとは、魔法の言葉だ。
そもそも言葉は言葉でしかなくて、そこに意味合いをつけるのは、言葉の使い手であるぼくたち人間だし、あくまで元となる意味がそこに存在していて、それを表現するために、言葉を使う。
例えば【好き】という言葉があるけれど、恋している誰かを思い浮かべて使う時と、そうでないときでは、己にとって、あくまで己にとっての意味合いが変わってくる。しかしそれでも表面的には、あくまでただの【好き】でしかない。
言葉とはそういうものだ。
そういうものでしかない。
だからサラバは特別だ。あくまで、主人公の歩、そしてそれに関わる人にとって。
たぶんサラバは誰にでも存在していて、言葉ですらないのかもしれない。在るという事に気付かないほど、生活に密着していて、そこに当たり前にある。それがサラバだ。
人によって、それは宗教だったりするのかもしれない。サラバ!は宗教の話でもある。宗教とうものを、抽象的に捉えて、そして把握したうえで、物語を構成するうえで重要なキーのひとつとして、活用している。それは仏教だとかキリスト教だとかそういう話だけでなく、その人にとって幹となる信じられるものとはいったいなんだろう。それこそがサラバであり、人としての幹でもある。そう、サラバとはそういう話だ。
長いからーーと思わずに、読んでほしいな。
読めば分かる、とはまさにこのこと。
その世界観、サラバの世界観にどっぷり浸ってほしい。そして見つけてほしい。自分にとってのサラバを。
フリクリ【オルタナ】 を見た感想
放映時間は二時間ちょい。
全く細かい説明がされる事なく展開されていくストーリーは相変わらずだった。
作風は全く変わってなくて、安心感すら覚える。逆に言うと、安心感を覚えてしまうぐらい、変わることなくフリクリだった。
全くフリクリに関する前提知識の無い友人と観に行ったのだけど、それでも大丈夫な作りになっていた。前作もそうだったけど、たぶん恐ろしく深い設定のほんの一部分だけを抽出しているという事なのだと思う。
しかしわずかにも前フリクリとつながるポイントがあって、それが古参のファンにも嬉しいかな。ぼくは別に古いファンではないけれど。むしろ今年フリクリを知ったという超新参者である。
使われるパロディのネタが当たり前だけど現代的だった。昔のネタをされても今の人にはなかなか響かないんだろう。
別名 ピロウズのPV
フリクリというアニメが持つ特色として、とにかくピロウズの曲がたくさん流れるというのがある。
所せましと、流されるピロウズの曲。
ピロウズとフリクリはもはやセットだし、切っても切れない関係だといえる。
ぼくはあまり音楽を聞く趣味はないけれど、ピロウズだけは聞こうと思える。
とにかく使い方がかっこいい。
制作者、わかってるわーと思う。
今までのフリクリと違うところ
として、あげられるのが、主人公たちが女子高生で、より青春とか、友情とか、そういう色が強まっているというポイントだと思う。
昔のフリクリは良くも悪くもそういうのを全てとっぱらったふところの大きさみたいなものがあった気がしたけれど、だからこそ掴み所が無かったし、その掴み所の無さが、ハル子というキャラクターの魅力に繋がっていたのだと思う。そう、そうだ。書いていて見えてきた。今回のフリクリ【オルタナ】は分かりやすいのだ。分かりやすい。キャラクター一人一人に対して物語が当てられていて、綺麗に一人一人の物語は完結する。あとの話まで引っ張らないのだ。
分かりやすさと分かりにくさ
フリクリ【オルタナ】はフリクリ無印と比べて非常に分かりやすい。ただ分かりやすいぶん、ちょっと大味なような気がする。
それでも面白いことに変わりは無いし、ぼくはフリクリが好きだ。ハルコが好きだ。無印の主人公、ナオ太のように。
とりあえず、プログレに期待!!!!!
【杉並区】夏が暑いから杉並第十小学校温水プールに行ってきた【オススメ】
夏が暑すぎる。
あまりに暑くて、耐えられなかったその日、ぼくはプールに入りたくて仕方がなかった。
もう何年もプールに入っていない。
上京してからもうずっと入っていない。
そもそも東京には、地方によくあるような、1日100円とかで楽しめる市民プール的なものが少ない気がする。豪華なレジャーランド的プールはいくつもあるけど、別にそういう所に行きたいわけじゃないのだ。
うだるような暑さに耐えつつググると、発見した。それが杉並第十小学校温水プールだった。
基本的な情報
(杉並区役所のサイトから引用)
住所〒166-0012 杉並区和田3丁目55番49号電話番号03-3318-8763利用時間午前9時から午後9時休業日毎月第1火曜日、年末年始(12月28日から1月4日)
ただし第1火曜日が祝日に当たるときは、その翌日が休場日
交通アクセス東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」から徒歩2分施設内容【一般用・6コース】25メートル×13メートル 水深1.2メートル~1.4メートル
【幼児用】12メートル×4メートル 水深0.55メートル~0.6メートル
駐車場駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。利用方法貸切使用
事前予約が必要。
一般使用
事前予約は不要。スケジュールをご確認のうえ、直接お越しください
備考ご利用にあたっては「水泳帽」が必要。
東高円寺駅からすぐの場所にある。
歩いて三分もかからない。
ほんとうに、小学校の敷地内にある。
一瞬入ってもいいものかと躊躇った。
こんな感じで階段を降りた先にプールがある。もうすでに塩素の匂いがした。なつかしい匂い。小学校のプール特有の。
料金
(これまた引用)
貸切使用(2時間)
温水プール使用料金(2時間)
(1コース)6,000円少年団体、障害者団体は、上記料金の半額となります。
個人登録で使用者の過半数以上が杉並区在住・在勤・在学の障害者の方の場合は、上記料金の半額となります。
一般使用
1時間につき 大人250円 小人(4歳~中学生)130円延長の場合
30分につき 大人130円 小人(4歳~中学生)70円
利用した感想
かなりいい感じのプールだった。
ちゃんと泳ぎたい人には泳げるコースが用意されていて、ウォーキング用のコースもあったり、自由に使えるコースもあったり。
利用客の年齢層はばらばら。
子供から老人まで楽しんでいた。
あーでも、若い女の子はいなかったような、、、。どうだろう、ぼくが泳ぐことに夢中すぎて、目に入らなかっただけかもしれない。
電撃大賞の一次選考を通過したぼくが、作品を書く上で気を付けた事
第25回電撃大賞に応募したのだけれど、その結果が七月の十日に出た。
結果、ぼくの送った小説は一次選考を通過していて、二次そして三次選考へと進む事となったのだけれど、その賞へと送られた小説の総数を知って驚いた。
その数なんと、4843!
そしてそこから一次選考を通過したのが、510の作品となる。
倍率にして、約十分の一ぐらいしか、二次へは進まない事となる。
もちろん選考は二次で終わらず、三次四次、そして最終選考へと至る事となるのだけれど。最終的に受賞する確率は、なんと一%以下らしい。
恐ろしい倍率だ。倍率だけで言ったら、なかなか比肩しうるものがない程難しい。
いや~これはどうなのかな。
そりゃあ出来る事なら受賞してほしいし、出版されたいものだけれど、そこまで現実が上手くいかない事も理解してるつもり。
しかし、執筆において、意識した事が無いわけではない。
意識した事
意識した事は、それほど多くない。
まず、キャラ。そしてそのキャラが居るのがどんな世界なのかという事をハッキリさせる事。そしてそれを序盤で書いて、何か問題が起きて物語が進んで行く。ある意味で、キャラクターや設定が全てなのではないか――という、そんな思惑で、小説を書いている。
本当は、最初から終わりまでプロットを考えた方が良いのかもしれないけれど、考えた所で全然思った通りにはいかなかったからあきらめた。
イメージとしては、序盤だけちゃんと頑張って、結果どうなるかは流れに身を任せるという感じ。流れというか、キャラクターに任せる。任せられるぐらい、キャラクターを立てる事を目標に書くというか。
キャラクターを立てる事と、物語の目的を創る事。その二つを意識して書いて、一次は通った。でも、これをやったから一次を通過したのかどうかは分からない。次回送ったら一次で落ちるかもしれないし、ていうかたぶん落ちるだろうし……。
とにかく二次選考を通っている事を祈るばかり……。
そして願わくば、なんでもいいから受賞したい!
ベルギーに日本が負けた次の日、僕はアール座読書館へ足を運んだ
昼頃に目が覚めたぼくは、まず近所の100円ローソンへ。
そこでカレーとライス。冷凍の野菜ミックスを購入して、家で食べた。最近嵌まってる食べ方で、合計300円しかかかってないのに、すごい満足感がある。野菜って大事だなーと、まざまざと感じさせられる。
満腹になったぼくは家を出た。
パル商店街を進んで途中ペットショップの前を右折した場所にある、アール座読書館。
階段上がるとこんな感じ。
シックで落ち着いた雰囲気。
三階部分と二階部分に別れていて、三階は雑残オーケーブース。二階は私語禁止となっている。読書専用ブース。
アール座読書館の内装へ
窓際の席。しゃれおつ
注文したアイス・オレ。
480円。暑かったから一気に飲んでしまった。
二階にはたくさんの書籍がある。古典から絵本まで、よりどりみどり。
熱帯魚の泳ぐ水槽が目の前にある席もある。
その席はひとつだけソファーで、広く座り心地もいい。いわば、当たりの席だ。
地味な面白ポイントが、このメモ帳だ。
アール座読書館の至るところに置いてあるメモ帳には、来店したお客さんが自由にメッセージを書き込める。
なかにはポエムが書いてあったり、誰かへの恋文が書いてあったり、その日の日記、はたまた決意が書いてあったり。これを読むのが地味に面白い。
ぼくも地味に書いておいた。めちゃくちゃどうでもいいポエム染みた何かを。
雰囲気が抜群にいい
アール座読書館の雰囲気は控えめにいってもサイコーだ。落ち着いてて、どこか冷えた空気。私語禁止なのに、心が落ち着く。
高円寺に住んでる人も住んでない人も、是非行って欲しい。いや、やっぱり行ってほしくはない。常連客にでもなられたら、店が混んでしまう。
あそこは極少数の人間だけで堪能すべき、特別な空間だ。しかしそんなすばらしき空間は、だれが何をせずとも勝手に広まってしまうもの。
夕方店をでて、伸びをすると固まった筋肉が解れる音がした。
今日は久しぶりにジムにでもいって、身体を動かすかと決意する。
ちょっと頑張る気力が湧いた。
煮干し中華そば 麺屋銀星【高円寺】を食べる為に自転車を走らせる
高円寺を南口からでてまっすぐ進むと到着するラーメン屋。
その日はなんとなく煮干し系のつけめんが食べたいな〜なんて思っていたから探してみると、あった。駅前に一件。評判がいいのが。
自転車を走られること五分。
到着したそのお店は、すぐとなりにラーメン大があって、近くにも天下一品や一蔵もあり、割りと激戦区の中にあった。
券売機で味玉・特製煮干しつけめんを買う。
卓上はこんな感じ。
煮干しパウダーがあるのが、煮干し系って感じでよきかな。
店内は広くはないものの、清潔感があってよかった。個人的に、広いラーメン屋より適度に狭いほうが好き。なんでだろ?
注文して、少ししてきたのがコレ。
並盛と中盛が選べたので、中盛を選択。
汁からは煮干しのいい匂いがした。
麺どあっぷ。
汁どあっぷ。
食べた感想
にぼにぼ感は強すぎないものの、非常に旨い。もっと煮干し感が欲しい人は、煮干しパウダーをもっと追加すれば良いかも。
また行きたいなー。
……最近、このブログ。高円寺食べある記になりつつあるような。まぁいいんだけどさ。
高円寺で一番美味しい、信濃という名前の蕎麦屋
高円寺にある蕎麦屋で、一番評価されているのが、信濃という蕎麦屋だ。
JR南口から商店街を進み、途中右に曲がったところにある。
内装はこんな感じ。
いい意味で昔ながらの蕎麦屋というか、全然気取っている感じもない。
店の人たちもすごく優しくしてくれて、自転車を置く場所を案内してくれたりした。
地元の小学生が、入り口の向こうから「おばちゃんバイバイ」と声をかけていたりして、ここは本当に東京か?と思ったり。
メニューはこんな感じ。
ぼくはとろろそばを注文した。
少しして運ばれてきたそれは、すごく美味しそうで、事実美味しかった。
そばがおいしいのはもちろん、とろろがいいとろろだった。なんていうか、ちゃんと芋だった。よく食べるとろろって、ちょっと柔らかすぎたりもするのだけれどそんな事もなく、食感味共によし。
人気店なのに、お店にいるのは地元の人がメインらしく、だらっとした雰囲気が流れている。これも高円寺という場所の、土地柄なのかもしれない。
帰りにアイスを買って食べた。
蕎麦を食べた後は、なぜかアイスが食べたくなる。夏だからか。
【高円寺】バーン・イサーンでグリーンカレーを食べた
休日、急にカレーが食べたくなった。
カレーといっても、欧風のカレーや、インドカレーではない、、、。グリーンカレーが食べたい。強くそう思った。
近所でグリーンカレーを食べれる店を探すと、一つ発見。名前をバーン・イサーンという。高円寺の駅を南口にでて、すぐの場所にある。
行ったのが昼頃だったから、ランチタイムだった。ランチメニューのグリーンカレー。550円。大盛りは600円。やすーい。
でもそんなたくさん食べたい気分ではなかったから、並を注文。
注文してから、驚くぐらい早く届けられた。ほんと、二分ぐらいで。
米はタイ米で、パラパラしていた。
グリーンカレーは、少し辛いけど、そこまでではない。味は美味しかった。ていうか550円というコスパ感を考えたら素晴らしい美味しさ。また行きたい。
平日の昼間にだらっとスウェットとかジャージで行くぐらいが、ちょうどいい。